2年くらい前に、ピロリ菌検査を受け、ピロリ菌除去療法を受けました。
その時の体験談を書きます。
病院に置いていたピロリ菌の冊子の内容が怖い
ピロリ菌退治の薬をもらったときに、ピロリ菌についての冊子をもらったのですが、そこに、怖いことが書いてありました。
それによると…
ピロリ菌に感染すると全員がヘリコバクター・ピロリ感染胃炎を引き起こします。
そして、(いろいろ引き起こして)委縮性胃炎を経て一部は胃がんを引き起こす…らしいです…。
さらに、胃・十二指腸潰瘍の患者のピロリ菌検査をすると、約90%の患者がピロリ菌に感染していて、ピロリ菌に感染している人では2.9%に胃がんが発生したのに対して、感染していない人では胃がんは発生しなかったとか…。
これ見てびっくりしました。ピロリ菌、ヤバすぎです。
とりあえず、ピロリ菌を減らす(ゼロになったかどうかは分かりません)ことができてよかったです…。
昔から胃が弱かった
10代の頃から自覚
10代の頃から胃が弱いことを自覚していました。
今でも、寝不足になると、最も調子が悪くなるのが胃です。胃に影響が及びやすい体質なのだと思います。
胃が「ジワッ」とする感じ(胃酸が出て、胃に沁みている感じ?)とか、胃が「きゅうぅぅぅぅぅ」っと絞られるような(?)感じがはっきり分かるときがあるのですが(ストレスがかかっているとき)、他の家族に聞くと、そういう経験がないらしく……私は胃に影響が及びやすいのかなぁって思ってます。
今まで受けた胃の検査
10代で、胃の内視鏡検査を2回か3回受けました。
それに加えて、20代前半までに、バリウムを飲む検査(レントゲン検査?)も受けています。
あと、超音波検査(赤ちゃんの様子を見るときのようなタイプの検査)もしたことがあります。
お腹にジェルみたいなのを塗って、胃の様子を見てました。
30代に入ってしばらく経つ今までには、内視鏡検査は少なくとも5回は受けているのではないでしょうか。
検査を受ける直前には、胃の調子が悪くなっています。
お腹が痛かったり、吐いたり。
…大体、吐いていると思います。吐いて、親に心配されて検査に行く…ということが多かったです。
でも、内視鏡検査では、特に悪いところはないと言われました。
「うーん…。胃潰瘍になってたような形跡はあるかなぁ」程度のコメントはされたことがありますが、検査した時点ではよくなっていることが多かったです。
超音波の検査の時に「今日、何か食べた!?」「食べた物がそのまま残ってる!」と先生に言われたことはあります。胃が元気なら、とっくの昔に食べた物が腸に送られていなきゃいけなかったらしいです。胃の蠕動(ぜんどう)運動が全く出来ていないということでした。
胃ガンの心配
こんな状態なので、胃については、色々と心配してました。
親族に、胃がんになった人が複数人いるので…。
ピロリ菌が自分の胃にいるんじゃないかということも、何年も気になっていました。
ピロリ菌の検査と除去
ピロリ菌検査のきっかけ
一昨年、胃が悪くなって、めまいを伴う吐き気に苦しみました。
朝、目が覚めて、体がおかしいことに気付きました。
寝ている時はそれほどでもないんですけど、体を起こすと、たちまちめまいと吐き気に襲われました。立って歩くと、さらにひどくなりました。
「トイレには行かないと…」と、昼間に2~3回トイレに行く時だけ起きていたのですが、夜になって吐きました。
夜、家族に車で病院に連れて行ってもらいました。その時は点滴を3時間ほどして帰りました。
後日、改めて内視鏡の検査をしました。その時には特に悪いところはないと言われました。
その後、逆流性食道炎のような症状が出て、定期的に病院へ通っていました。
通院中、医師に、ずっとピロリ菌のことが気になっていることを伝えると、すんなりピロリ菌の検査をすることになりました。
おそらく、具合が悪くなって点滴治療をし、内視鏡検査をした過程があったので、すぐにピロリ菌検査ができたのだと思います。他の方の話を聞くと、「ピロリ菌検査をしたい」と言っても、まず内視鏡検査をしなければならず、内視鏡検査の費用が1万円くらいかかるので、二の足を踏んだということでした。
ピロリ菌の検査(血液検査)
私の場合、ピロリ菌がいるかどうかは、血液検査で判定されました。
血液検査の結果、基準値のMAX値を突き抜ける数値が出ました。
例えば、「20以上の値が出るとピロリ菌がいるという判断をする。数値は100まで数える」という基準になっているとすると、私の結果は「100より多い」でした。
血液検査の場合は、「そういう反応がある」ということのようです。
数値は、反応を数値化したものであって、ピロリ菌の数ではないということです。
私の場合は、「血液検査でかなりの反応があるから、確実にピロリ菌がいる」ということだったようです。
ピロリ菌除去の薬
その日、ピロリ菌除去の薬をもらって帰りました。
その薬が、これです。
「ラベキュアパック400」。
1週間分出ました。朝と夕方に5粒ずつ錠剤を飲みます。
「これでピロリ菌がいなくなって、胃の調子が良くなって、定期的に胃が悪くなることがなくなるなら」と、真面目に欠かさず飲みました。
その後の検査(尿素呼気試験)
その1カ月後(だったかな?)、ピロリ菌がいなくなったかどうかの検査をしました。
尿素呼気試験法…という名前だったと思います。検査用の薬を飲んで、20分ほど待ってから袋に息を入れるだけ。
その結果、基準値以下になりました。
とりあえず、ほっとしました。
ピロリ菌除去後
ピロリ菌除去後しばらくは、逆流性食道炎の疑いで、定期的に病院へ通い薬を飲んでいました。
昔から「胃酸の出過ぎではないか」という診断をされて薬を処方されることが多かったです。
今は落ち着いています。
ピロリ菌の不安が軽減されたというだけでも、これまで悩んできたことを思うと、心配事が一つ減ってよかったと思います。
逆流性食道炎については、私の場合、お酒、コーヒー、紅茶、緑茶が好きで、一日に何杯も飲んでしまうのもダメだったのだろうと思います(お酒は毎日は飲みません)。
費用
ピロリ菌除去の薬代は2000~3000円くらいだったと思います。
私が内視鏡検査をしたときは、その日病院に支払ったお金が9000円台でした。
胃の内視鏡検査をした人は、ついでにピロリ菌の検査&除去をした方がいいと思います。
内視鏡検査を既にしていれば、ピロリ菌の除去の薬の代金だけですみます。
内視鏡検査の様子
内視鏡検査は………「ゲボッ」となります。
麻酔するかどうか、事前に聞かれます。
私は、「しんどくなったら麻酔をする」ということにすることが多いです。
でも、いざ検査が始まると、お医者さんや看護師さんからは、「がんばれがんばれ」と言われて、なかなか麻酔をする空気にはなりませんでした(私の場合は)。
麻酔をすると、1~2時間休んで帰るようにと言われます。当日の車の運転はダメだと言われたと思います。
麻酔をして、すぐに寝ることはないですが、かなりぼーっとします。
色々な人に勧めたい
私の夫は、人間ドックで「ピロリ菌がいそうな胃をしてる」と言われていたので(どんな胃なんだろう…)、内視鏡検査とピロリ菌検査を受けさせようと思っています。
子どもへの感染は絶対に防ぎたいですし。
定期的に胃の調子が悪くなる方は、ピロリ菌の検査をしましょう。
検査して、薬をもらって、薬をちゃんと飲んだら、かなりの確率でピロリ菌がいなくなりますから。なんとか、薬を飲むところまで辿り着いてください。
仕事が忙しくてなかなか病院へ行けないという方もいらっしゃると思いますが、
- 最初の診察
- 内視鏡検査
- ピロリ菌検査(陽性なら投薬)
- 経過の診察
の4回で終わります。
上手くいけば、3回の通院で終わるかもしれません。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんになって仕事・人生に支障をきたすリスクを避けるためにも、検査をしてみてください。