ふりゆくもの

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「切手のないおくりもの」(財津和夫) への誤解

 

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財津和夫さん作詞作曲の「切手のないおくりもの」という歌をご存知でしょうか。


「私から あなたへ この歌を 届けよう」

から始まる有名な歌です。


きつねがこの歌を歌った一番古い記憶が………実ははっきりしないのですが、卒業式とか、そういう場面だったと思います。

年齢は、6歳とか7歳のあたり。

自分たちが「卒園」するときは、「思い出のアルバム」を歌って泣いた記憶がはっきりとあるのですが………。

 

で、「切手のないおくりもの」の歌詞なのですが、きつねは誤解していたところがありました。

 

きつねのはっきりしない記憶では、


「広い世界に たった一人の」
「私の好きな あなたへ」

 

この次に、

 

「別れゆく あなたへ」
「この歌を 届けよう」

 

と続けて歌っていたのです。

 


覚えていたのは、ここまで。

 

 

 

「私」が好きな人は、「広い世界に」「たった一人」しかいないのか。

 

その「たった一人」が「あなた」なのか。


そして、その「私の好きなあなた」は、「別れゆく」のか。

 

別れゆく人へ届けようと歌ったのか。

 

どうして別れゆくのか。

 

たった一人しかいない大切な人なのに。

 

 

 


そんなことを思って、続きがとっても気になっていました。

 

今では、ググればすぐです。

しかし、昔は歌詞を調べるのも一苦労でした。

 

まず、歌のタイトルが分からなければ、歌詞に辿り着きません。

きつねはこの歌のタイトルを知りませんでした。


今、「わたしからあなたへ 歌詞」という検索ワードでググれば、「切手のないおくりもの」が出てきます。

素晴らしい世界。

 


昔は、タイトルが分かっても、歌詞をすぐ知ることはできませんでした。

歌詞が載っている本やCD(レコード)を見つけなければなりませんでした。

インターネットができるようになった頃でも、歌詞を見るのは「有料」だった時代がありました(現在も本来は有料でなければならない?)。

 

 


そんな時代を経てきました。

 

最近やっと、「切手のないおくりもの」の歌詞の全てを知りました。

 


そして、誤解していたことに気付きました。


「たった一人」というのは、「私」が好きな人がこの世界に一人だけだということではなかった。

 

「たった一人の私の好きなあなた」というのは、「あなた」という人がこの世界に他にはいない、オンリーワンの存在だということでした(たぶん)。

 


そして、一人の「あなた」だけに向けて歌った歌ではなかった。

 

「私」と「あなた」の一対一の歌ではなかった。

 

 

「別れゆく あなた」というのは、全ての人に当てはまると言ってもいい思う。

 

「私の好きな あなた」とは必ず別れゆくのだけれど、きつねが考えていたようなものではなかった。

 

 

 

きつねの誤解は、子どもが歌詞を覚えられないだろうからと大人が忖度して、歌の途中を削って前と後ろを繋げたことによって起こったものでした。

 

きつねは、歌詞を全部知るのと、途中を省略するのとでは、歌から得たイメージが違いました。

 

確かに子どもが歌詞を覚えるのは大変ですけど、安易に歌詞を省略するのはよくないかもしれません。

 

 

 


「切手ないおくりもの」というタイトルの意味も、そのうちピンと来なくなるのかもしれませんね。

 

 

 


全ての歌詞を知って、いろいろ考えさせられたきつねでした。