出産予定日までもう少し。
雑記ブログがやりたくて昨年11月11日にこのブログを立ち上げたのに、記事の更新数はかなり少ない状態。
妊娠が判明してからすぐ、二日酔いのときの胸やけによく似た状態が続くようになって、なかなかスマホやパソコンを触る気にならなくて。
夏が暑かったこともあってか、秋になって過ごしやすくなってから、それまで体がしんどかったことを実感するようになった。
お腹が大きくなってくると、眠れない日があったり、反対に一日中眠い日があったり、少し動いたら「ふーふー」言うようになったり。
つわりが落ち着くと、助産師さんから、体力づくりのためにも30分くらいウォーキングをした方がいいと言われていたけど、なかなかできなかった。
夏は暑すぎた。
涼しくなるとお腹がだんだん大きくなってきて、歩くとお腹がつっぱるような感覚がする。特に異常はないから、お腹が大きくなってきているせいで違和感が生じているんだと思うけど、ちょっと痛くなるし、長く歩くと気になってしまう……。
水分摂取を怠れば、寝ているときにふくらはぎがつる。
今まで、ふくらはぎがつることなんてほとんどなかったのに、妊娠してから何十回もつった。
トイレにもよく行く。妊娠してから頻尿気味で。
トイレに頻繁に行くからといって水分をとらないわけにはいかない。血流が悪くなるし、足がつるから。
頻尿気味なのに、便秘。こんなにも便を出すことに苦労するなんて…。
自分の体がこんなことになるなんて、思いもしなかった。
今、無職で、家にいられて、ゆっくりさせてもらえる、とってもいい身分。
妊娠しながら働いている人はどれだけ大変なんだろう。
ちょっとしたことで疲れてしまったり、妊娠前と同じようには動けないのに。
妊娠中の友人と会ったときに、自分は友人の体調をもっと気遣うべきだったんじゃないか。「大丈夫」という言葉を真に受けてよかったんだろうか。
申し訳ない気持ちになる。
ずっと、おなかに子どもがいるなんて実感が湧かなくて、不思議な気持ちだった。
特に妊娠初期は、実感が湧かないけど、確かにお腹の中に赤ちゃんがいるらしいから、体に気を付けなきゃいけない——そういう感じだった。
わずかに胎動を感じるようになってからも、かなり激しく動いているのを感じるようになっても、「すごいね、元気だねー」って思いながら、自分の体の中に自分とは別の人間が生きているのを不思議に思ってた。
自分の体がこんな風になるなんて、すごく不思議。
きっとこんなにゆっくりできるのは、今だけだと思う。
不思議な感覚を「不思議だなー」とのんびり思えるのも今だけ。
今だけ。
この子がお腹にいるのも、今だけ。
激しく動いたら痛いけど、それも今だけ。
内臓が揉まれるような、つつかれてるような痛みや違和感があるのも今だけ。
今だけだって思ったら、まだ生まれてほしくないなぁ…って思ってしまう。
胎動がかなり感じられるようになってから、夫もお腹を手で触って胎動を感じられるようになった。
「うわー、めっちゃ動いてる」と、ちょっとテンションが上がっているように見えた。
仕事から帰ってくると、お腹に手を当てて「元気だったかー」と声をかけたりする。
夫も楽しみにしているようで、そんな夫の姿を見ると嬉しい。
夫はふと、「二人の生活ももうすぐ終わりだ」と言う。
名残惜しそうにされると、ちょっと嬉しい。
でも、年齢と、二人目、三人目の出産をもし考えるとすると、あまりのんびりできない現実。
自分が90歳まで生きても、この子が還暦を迎える姿を見ることはできないんだなぁと思う。
自分が100まで生きたとしても、この子が70歳になる姿を見ることはできない。
この子が自分の孫を抱いてニコニコしてる姿を見られるかどうか…。
既に自分の年齢はそこまで重なってしまっている。
人の一生ってあっという間なんだろうな、儚いんだな、なんてことを思ったり。
妊娠は、自分が思っていたよりも「すんなり」だった。
周囲に妊娠するまでに時間がかかった人や、現在も不妊治療を続けている人、不妊治療をしたけれど妊娠しなかった人がまぁまぁいる。
そういう人を近くで見ているし、テレビ(クロ現やNHKスペシャルなど)で「卵子の老化」や「精子力の低下」について放送されているのを見ると、「妊娠するのは簡単なことじゃない、大変だ」と思うようになった。
でも、「そろそろ妊娠に向けてちゃんと考えた方がいいんじゃないか」と思った矢先に妊娠した。
すごくほっとした。
妊娠するまで、自分が妊娠出産可能な身体であるのか、何の病気も障害もないのかということは分からなかったから。妊娠して初めて、自分が妊娠可能であることが分かったから。
これは夫も同じような気持ちだったのかな。
「もしかすると、自分に問題があるかもしれなかったから」と言ったことがあった。
生理がすごく順調だったから、生理の周期から「排卵日はこのあたりかなぁ?」と予測していたけど、自分が思っていたのとちょっとズレていたんじゃないかと思う。
だから、妊娠が判明したときはちょっと驚いた。戸惑いつつ、ほっとして、嬉しいような、本当にお腹の中に子どもがいるのかと不思議な気持ちになった。
初めて病院に行ったとき、既に心臓の音が聞こえて、驚いた。
こんなに小さいのに、もう心臓の音が聞こえるのかと。
妊娠初期は検診が1か月に1回だったから、検診と検診の間に「元気に育ってるかな」と心配することがあった。
検診に行って、先生に「赤ちゃん元気だね、順調だよ」と言われると、ほっとした。
胎盤が出来る頃から、特に食べ物には気を付けるようになったけど、以前にも増して甘いものがほしくなった。
毎朝体重計に乗っては、「ちょっとマズいよね…」と思う。
妊娠後期になってしばらくして、とうとう助産師さんから「体重が増えるペースが早いですね」と言われてしまった。お菓子を減らした。
新生児グッズを買いに行ったとき、事前に本などで確認していたにもかかわらず、何が何やらよく分からなかった。チャイルドシートの設置方式に種類があることも知らなかった。肌着も短いのと長いのがあるのもよく分かってなかった。
夫とあーだこーだ言いながら買い物をした。
妊娠しているかどうか確認するために最初に病院に行ったときは、一人で行った。そういうものだと思ってた。
でも、待合室にいた若い夫婦を見て「今どきは夫婦で来るのかな」と思った。
母子手帳をもらって、妊婦健診へ行くときには、夫が一緒に病院へ行ってくれるようになった。
最初は送り迎えをするためだったけど、「ご主人が来てたなら、一緒に(エコーを)見てもらえばよかったね」と言われてから、夫も毎回診察室へも入って、助産師さんと話をするときも同席するようになった。
実際に先生や助産師さんが話すことを聞くのと聞かないのとでは、夫の中で「妊娠出産」のイメージの出来上がり方が全然違ったんじゃないかなと思う。
夫がほぼ毎回妊婦健診について来てくれるとは思ってなかった。
今、たまたま仕事の関係で検診に行くタイミングで時間が取れているからだけど、これはよかったと思う。二人目のときはこうはいかないかもしれないけど、具体的なイメージが出来上がってることはとてもいいことだと思う。
「一緒に」できたことがたくさんあることもよかった。
妊娠してから、自分の体だけど、すごく不思議で、すごいなぁって何度も思う。
自分の体なのに思うようにいかなくて不便だなぁって思うこともある。
今の自分を一言で言うと、幸せだ。
とにかく元気でいてほしい。
元気で生まれてくるように産んであげたい。
幸せになってほしい。
いよいよ。
いよいよだ。